漫画「悪女の定義」作画:Min(REDICE STUDIO) 原作:Sola 脚色:Yuns 感想(4)

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ピッコマにて。木曜更新で連載中。

友人に彼氏を取られた女子大生(22)が、ヤケ酒して足を滑らせて川に落ち、気付くと性格の悪い貴族の娘、シャティに転生していた、という異世界転生もの。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「悪女の定義」感想(1)
「悪女の定義」感想(2)
「悪女の定義」感想(3)
「悪女の定義」感想(4)
「悪女の定義」感想(5)

 

29〜31話

ヘルマが侍女を辞めたいとシャティに言ってくる。
最初はヘルマの事をわかってくれるのはシャティだけと思わせるような優しい言葉をかけたあと、ステナの密偵だと知っていると言って、だいぶ意地悪な言い方をして「二度と私の目の前に現れないで」と最後に言い、ヘルマはシャティの元を去った。

その言葉は社交界からの完全な追放を意味していて、パーティーへも行けず貴族たちと交流できず、嫁ぎ先を探すことも難しくなるらしい。

皇太子はシャティの言っていた樹木の事を研究させ、水を奪うだけではなかったとわかり、西部地域の干ばつ対策として、森を作る緑化計画を議会で提案し、実行に移した。
また、議会で、発案は自分ではなくシャティだと話した。

 

恒例の皇太子とシャティの食事の時に、皇太子に干ばつ問題の解決策の提案について感謝の言葉を述べられた。
皇太子にエストゥスで行きたいところはあるかと聞かれ、シャティは侍女ラブエルに水晶宮と言われた事を思い出すが、西部地域に行きたい、緑化事業の状況や地域の実態を見たい、と答える。

食事の後、皇太子がシャティに手を差し伸べ、レジーナ宮の方に歩き出し、シャティを送ってくれる様子なことに、驚くシャティ。

だが、すぐにアイリーンに出会い、アイリーンは時々頭痛がすると言っていた皇太子に頭痛に効くお茶を飲みに部屋に来ないかと誘う。

シャティは恋人であるアイリーンの誘いを皇太子が断るはずがないと思い、こんな大勢の目があるところで、残される自分の惨めさを想像して、アイリーンにしてやられたと思うが、意外にも皇太子は会議があるからとアイリーンの誘いを断る。

 

部屋に戻ってシャティは侍女ラブエルにエストゥスの避暑地に西部地域を選んだことを安易な考えではないかと言われる。
水晶宮は代々皇后の財産として与えられる場所で、太后から皇后へ授けられ皇后が直接管理する、皇后の象徴のような場所。

貴族の支持が重要なのだというラブエルに、カイロン家とステナ家では家門の差がかなりあるから大丈夫じゃないかとシャティは答えるが、ラブエルは「だからこそさらに問題なのです」という。

シャティはその意味を知りたかったが、他の侍女が入ってきて中断され、そのままラブエルと2人きりで話す機会のないまま、ラブエルが休暇をとることになり去ってしまった。
ラブエルは孫が生まれて休暇をとったらしい。

ラブエルと休暇前の挨拶をしている時にチャンスと思って先日の話をしようとしたが、タイミング悪く、突然の第5皇子カイラードの訪問があって聞けないままになった。

 

29〜31話 感想

スパイだったヘルマが去りました。
「二度と目の前に現れるな」が社交界からの追放を意味するなんて、随分かわいそうなことをするもんだと思います。
ちょっとおバカな子なだけで、悪い子じゃないと思うのに。
侍女を辞めさせるのは仕方ないとして、「社交界からの追放」は酷すぎるような気がします。

いや、この世界の常識はわからないですけども、シャティに直接的に酷い事を言ったりしたりしたわけでもなく、情報と言っても、シャティの動向を報告してただけで、そんなに致命的な秘密事項を漏らされたとかいうわけでもなくて、正直、たいしたこと漏れてないって気がするんです。

 

たぶん気持ち的にスパイされたから嫌っていうだけだよね。
それもわからないでもないけど、ヘルマへの言い方、やり方は、意地悪な嫌な奴って感じ満々な気がしました。嫌な奴にギャフンと言わせたスッキリって感じではなかったな。シャティが悪役に思えました。

皇太子は相変わらず表情が乏しいし言葉も少ないのでよくわかりません。
シャティは食事の時にお礼を言われた時に「あんな風に優しく笑うんだ」とか思ってるけど、いまいちわかんないです。怒ってはいないだろうけどわりと普通っぽい顔でした。

この食事の後、侍女が総出ぐらいな感じでぞろぞろシャティについて歩いてくるのに驚きました。
皇太子も大量に引き連れてるけど、こんなにいっぱい引き連れて食事しに来て、その間ずっと立って見てなきゃ行けないの?侍女ってと思って、びっくり。

 

給仕のメイドや執事が立ちっぱなしで食事の間ずっと部屋の中にいるのは、よく見かけるけど、そういう人たちより身分が高い、貴族でもある侍女たちがシャティの食事の間ずっと立ってみてるんだ?って思いました。

まああんまりそもそも、侍女がどういうもんか詳しく知ってるわけじゃなく、今まで読んだマンガや小説で出てきた状況しか知らないんですが、わりと身分が高めな人が侍女としてつくんだとして、服装はお揃いの制服みたいな服だったりしたような気がするんです。

たぶんそこですね、なんか違和感があるのが。
シャティの侍女たちがそれなりに着飾ってドレス着てるのが、「へぇー」って感じです。

アイリーンが隠れて悪い奴っぽい表情をするようになりました。
そもそも皇太子と恋人っていうのが、よくわかないんですけど。
レジーナっていう制度があるのに、恋人っていうのアリなの?って思います。

 

ラブエルに「孫」が生まれてというのが結構びっくりでした。
孫?孫が生まれるような年だったの?
まあ、この世界だと20才前に子供生むのが当たり前っぽいような気がするから、自分も子供もそうだと、40才前と考えるとそんなに、見た目おかしくもないのか。
現実世界の感覚で60才以上なのかと思っちゃったよ。

そして、今回の話の中で一番おかしいと思ったのが、シャティがラブエルと話したい事があるのに二人で話す機会を持てない事。
自分の侍女なんだから、人払いして話す機会なんていくらでも作れるんじゃないの?

今まで人払いして他の侍女と2人きりの状況作ってたじゃん。
なんで、話したいって思ってるのにそうしないの?
お風呂で中断されたけど、もうみんな帰る時間なら残ってもらってお風呂の後話せばいいじゃんって思うんです。

って思うので、なぜできないのか、わかんなかったです。

 

「悪女の定義」感想(5)

 

《転生先の女の子が悪女という似た設定のお話》