漫画「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」作画:AhBin 原作:Nokki 感想(1)

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ピッコマにて。金曜更新で連載中。

交通事故に遭い、気付いたら異世界で10才くらいの少女になっていて、そこは自分が読んだことのある小説の中の世界だったという、異世界転生もの。
舞台は中世の西洋のような世界。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」感想(1)
「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」感想(2)
「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」感想(3)

 

1〜6話

主人公は、借金まみれの落ちぶれた男爵家の娘に転生したカナリア・イースター。
カナリアの前世で亡くなった時の年齢は25才(6話)。
カナリアは、実家の男爵家の借金を肩代わりしてもらう代わりに、皇后の策略で第一皇子の皇子妃にさせられる。

皇帝には息子が二人いるが、第1皇子の母親は召使いで後ろ盾がない。
皇后の子供は第2皇子なので皇后は第2皇子を皇帝の座につかせたいと思っている。
皇后は第1皇子が権力を持つ家門と結婚して力を持つのを恐れ、それを阻止するために、落ちぶれた男爵家のカナリアと結婚させた。

小説でのカナリアは悪役の頭の悪い女で、第1皇子の母親の皇妃の悪口を言ったり、皇子宮の予算を使って贅沢三昧、皇子妃の身分を利用して悪行を繰り返し、第1皇子に処刑されるという末路をたどる。

小説のヒーロー第1皇子は皇后の嫌がらせに苦しみ辛く寂しい少年時代を過ごすが、戦場に出向いた後、英雄となって凱旋し、皇帝の寵愛を一身に受け、後に皇后とカナリアを処罰し、ヒロインのランカスター公爵の娘と再婚するというのが小説での流れ。

カナリアは、小説と同じように処刑される事にならないよう、第1皇子に尽くして平和に離婚することを目指す。

 

第1皇子セザールとカナリアが結婚したのは、二人が12才の時。
カナリアが転生して約1年後、やっと転生を受け入れ、生活に慣れてきた頃。
結婚後の初夜、カナリアとの結婚は皇后の差し金と察しているセザールは、カナリアにいい態度はとってこないが、それを察しているカナリアは大人な態度で普通に接する。

翌朝、カナリアは熱を出し、先に起きたセザールに侍女を呼んでくれるように頼んで寝てしまうが、しばらくして目覚めると、そのまま薬も飲ませず医者にも見せず何もしていない侍女を叱るセザールの声に気付く。
セザールはカナリアに薬を飲ませてくれ、カナリアが起きるまでそばに付き添ってくれた。

回復したカナリアに侍女達は、「カナリアがぐっすり眠っていたので起こすのは失礼かと思ってと勝手に判断したのが悪かった」と謝罪するが、ここで許したら甘く見られてしまうと思い、侍女の顔を平手打ちして自分が皇子妃だっていう身分を強調し皇后に伝えると言う。

そしてカナリアは皇后エブゲニアに会いに行き、侍女たちの処罰について聞くと、数ヶ月の謹慎と減給にするつもりだと聞いて、処罰が軽いと思う。

 

カナリアは、自分は皇后に、皇子の一日の日課を報告するだけの侍女よりも使える情報を伝える事ができると言い、セザールが授業をサボって皇宮の外に出て傭兵達に剣術を学んでいるという、小説を読んだから知っている情報を伝え、皇后の側の人間だとして信用を得ようとする。

小説では、セザールは皇后に手を回され、あまり役に立たない教育係を与えられていたため、後に彼の騎士団になる傭兵達と皇宮の外で親交を深め、彼らに剣術を教わり、セザールはソードマスターになる。
皇后はセザールを戦場に追いやるが、それがむしろ彼に手柄を立てるチャンスを与えることになる。

見返りに何が欲しいのかと皇后に聞かれ、カナリアは贅沢な生活がしたい、第1皇子と一緒に追い出されたくないし、侍女に見下されたくもない、だから皇后の味方になると答える。
カナリアは皇后エブゲニアに昔の私によく似ていると言われ、とりあえず気に入ってもらえる。
侍女の処罰をどうしたいか聞かれ、皇宮から追放してほしいと答える。

 

カナリアは、セザールの剣術の稽古(皇宮内でのなのでやる気なし)を見学に行き、ピクニックみたいな感じでお茶とお菓子を用意する。
カナリアがセザールに、皇后が仕組んだ結婚相手だから嫌っていると思ったのになぜ助けたのかと聞くと、「(その時も言ったように)俺の部屋から死体を運び出すつもりはない」とセザールは答える。
そして「俺は別にお前のこと嫌いじゃない」という。

ツンケンした言い方をしてくるが、セザールは正義感あふれるキャラクターで、目の前で苦しんでいる女の子をほっとけなかっただけなんだ、優しい人なんだとカナリアは思う。

カナリアはセザールに「まともな剣術は外で教わってるでしょ?皇后はもう気付いている。これからは皇宮の外でも関しがつくはずだから監視が見てる間だけでも実力を隠した方がいい」と忠告する。

セザール「俺はお前が何を考えているのか全くわからない」
カナリア「そんなに複雑なこと考えなくていいよ 私はあなたの妻だから いつだってあなたの味方になるよ」

 

セザールはいつも外で会う傭兵ミラーに、カナリアが味方だと言っていた事を話すが、皇后に言わされたんだろうとミラーはいう。
セザールは、カナリアが皇后の策略で結婚したこと、カナリアの実家の男爵家の借金のためであること等を知っていて、同情はしたがあくまで皇后の手先だから油断できないと思っていた。
だが実際にカナリアと接してみて、本性を隠した皇后の手先なのか、何も知らずに皇宮に売られてきた生贄なのか、どっちなんだろうと考える。

そこへ監視がある事に気付いたミラーが奴らをまくぞと言って走り出し、セザールはカナリアの言った通りだったと思う。

カナリアは、セザールとカナリアの2才年下の第2皇子ノアの面倒を見てほしいと皇后に頼まれる。
ノアは皇后に性格は全く似ていなくて、見た目も中味もとてもかわいい素直な少年。

カナリアとノアは、授業をサボって木に登っていたセザールに会いに行く。
ノアとセザールはとても仲が良かった。
セザールはハビーという名の白い大型犬を飼っている。

皇宮には皇族夫婦が月に一度、共寝する「房事」というルールがある。
結婚後1ヶ月経ち、結婚初夜を含めて2回めの房事は、何事もなく終わる。

初夜からずっと一緒に寝ているのか(もちろん、ただ一緒のベッドで眠っているだけ)と思ってましたが、普段は別々で寝てるんですね。
皇族夫婦が月に一度共寝する房事って、この世界の皇族夫婦は普段は一緒に寝ないんでしょうか?
むしろそっちの方が驚きだったんですが・・・。

 

7話 皇宮の外へついていく

穏便な離婚を目指してセザールと仲良くなるため、セザールが皇宮の外に出るのに使っている裏庭で待ち伏せて、ばったり出会って外でデートしようと目論む。

セザールが来てカナリアは一緒に皇宮の外にでかけてみたいと言うが、なぜ今日皇宮の外に出かけるのを知っていたのかとセザールに問われ、3日前から待ち伏せしていたとカナリアは答える。
セザールは「面倒を起こさないと約束しろ」と言って連れて行ってくれることになる。

セザールはカナリアとはぐれないように手をつなぎ、カナリアが周りを見物できるようにゆっくり歩いてくれたが、カナリアが街で売っている食べ物に気を取られて気付くとセザールとはぐれてしまった。
セザールは自分の顔を知る貴族が通りかかったのに気を取られてカナリアの手が離れた事に気付かなかった。

今日は傭兵団の集まる日で早く行かないとで、カナリアは警備隊に助けを求めて皇宮に帰るだろうとセザールは思うが、ずっと待っていたり危ない目に遭ったりしたら等と考え、ミラーに声をかける。

 

カナリアは警備隊のところに行ったほうがいいのかとも考えつつも、セザールが探しに来てくれるはずと思って、ずっと待っていた。
そこへセザールが息を切らしてカナリアの名を呼んでやってきて、なぜ警備隊のところへ行かないんだ等と怒鳴るが、セザールが探しに来てくれると思ったからとカナリアは答える。

セザールに「お前を探さずに帰るとは思わなかったのか」と聞かれ、「そんなはずないでしょ だって私はあなたを信じてるもの」というカナリアの答えで、カナリアはこの日、セザールの心を幾重にも取り巻く川の1つを渡ったのだった。

「大事な用ってのはあれだったのか」とミラー含む傭兵団の4人が皇宮に帰っていくセザール達を見守る。

この時、セザールとカナリアが帰っていくのが夕方っぽいんですが、朝、おはようと言って出かけていって、わりとすぐにはぐれ、セザールがミラーに会ってすぐに引き返したなら夕方にはならないと思うんだけど、ここの時間経過がよくわからないです。

 

なので、セザールがすぐに引き返したのか、ミラー達傭兵団に会う用事をすませてからカナリアを探したのか、いまいちわかりません。
たぶん、悩んだセザールがミラーに声をかけてるのと、大事な用があるってミラー達に言ったようなので、わりとすぐにカナリアを探しに戻ったんだろうと思うんですが、それで夕方になっちゃうのはなぜなんだろうと思います。それともオレンジ色になってるっぽいけど、夕方じゃないのか?
でも遅くならないように帰ろうとかセザールが言ってるし、わからない・・・。

それにセザールが今日皇宮の外にでるのをなぜ知ってた?とは聞くけど、この場所から皇宮の外にでるのをなぜ知ってたとは聞かないのか?と思いました。
カナリアは、ばったり作戦と言ってるのに、セザールと偶然会ったふりさえせず、3日前から待ち伏せしてたと言っちゃってて、「ばったり」って言ってる翻訳の方がおかしいのかな?

カナリアが待ってた場所も周りに誰もいなくて、ここどこなんだろうって思うし、セザールはそこをすぐに見つけられたのかどうなのかってのも気になる。

なんかこの皇宮の外に行くエピソードは、よくわかんないところが多くてツッコミどころ満載でした。

 

8話 5年後

セザールは17歳になり、小説通りに皇后の策略で戦場に向かう事になる。
カナリアとノアは乗馬で競争した後、セザールが戦場に行く事になった事を話し合う。
心配するノアに、カナリアはセザールは必ず勝って英雄になるから兄を信じろと励ます。

小説ではセザールは、帝国を脅かす強敵バーバリアンとの戦いで度重なる勝利をおさめて英雄になって帰ってきて、皇太子になる。それを知っているのでカナリアはそれほど心配していない。

カナリアはセザールとは、皇宮を出た日からかなり親しくなった。
夫婦としてというより、同じ町で10年以上一緒につるんだ男友達に近い感じ。

それなのに出征の話を自分にしてこないセザールに腹が立ち、自分から話をふる。
私は妻なんだから直接言うべきじゃないかと怒ると、セザールは気を使わせたくなかったと答える。

カナリアは「あなたどうせ戦争で勝手無事に帰ってくるから心配しない、凱旋式で着る紫のマントを作っておく」とセザールにいう。
セザール「言葉だけでもありがたい お前の裁縫は大して期待しないがな」

 

主人公だから勝利するだろうし大丈夫と思っていたけど、哀愁漂う感じのセザールを見て、たった17歳で戦場に向かうセザールが可愛そうになり、思わずカナリアはセザールを抱きしめて「心配しないで 全部うまくいくから」という。
主人公はいつも勝利するからといってその過程が辛くないわけではない。

抱きしめていて、セザールの肩が凝っていると感じたカナリアはマッサージしようかというが、セザールは顔を赤くして急に部屋を出ていってしまう。
「今日は先に寝てくれ」とドア越しに言うセザールに、「あんたまさか泣いてるの?」と言って否定されるが、きっと本当に泣いているんだろうと思ったカナリアは知らないふりをしてあげることにした。

実際はセザールは泣いてはおらず、顔を赤くして照れてしまっていたのだった。

肩が凝っているからマッサージしようかでなぜ顔を赤くするのかが、よくわからなかったです。
肩が凝っている関係なく、抱きしめられて照れて顔を赤らめたならわかるんですが・・・。
なぜ肩こりマッサージで?肩辺りだと特に変なところを触ってしまうこともなさそうだし・・・。
なぜだろう?

 

9〜10話 戦場に向かう皇子の勝利を祈願する宴会 戦場へ

カナリアはエブゲニア皇后の後ろ盾があるから社交活動は楽だろうと思っていたがそうではなかった。
貴族の令嬢達は巧妙な言い回しで人をイライラさせてくる。
セザールが戦場で死んだらカナリアは皇宮から追い出されるから、もうご機嫌を取る必要はないというのが、態度に現れていた。

もう誰にも話しかけられたくないと思っていたが、一番面倒な相手に声をかけられる。
この小説のヒロイン、グレイシー・ランカスター。
「夫君が出征されるというのにこんなに釈然としているなんて見習いたいものです」と一見、カナリアを褒めているようで、意訳すると「あんた今笑ってる場合じゃないわよ」という言葉をかけられる。
そして「従兄弟(イケメンで性格も頭もいい完璧な男)とこれからダンスがあるので」と、わざわざ言って立ち去るグレイシー。

 

小説のグレイシーのイメージはすごく優しい人だったが、実際(というかこの世界で)は、嫌味を言ってくる人でイメージに一番ギャップのある人物だった。

セザールが来て、俺たちもそろそろ踊ろうとダンスに誘う。
ダンスをしながらの会話。
カナリアが他の令嬢達と話していたことについて。
舌という武器を使った戦いでいつもより一段と険しい戦いだったとカナリアが言うと、「みんな俺が戦場で死ぬと思っているからだろう、そしたらお前は修道院に行くしかないからな」とセザールはいう。

「それを知ってるなら私のためにも必ず生きて帰ってきなさい」とカナリアは檄を飛ばす。

 

セザールの次のダンスの相手はグレイシー。
小説ではこの宴会で出会った二人は一目で恋に落ちて惹かれ合う。

二人を見てお似合いだなと思ったカナリアは、小説の展開を予想して、その場を離れ、テラスで1人、のんびり外を眺める。
そこへセザールが来て「風邪を引くぞ」と言って自分の上着をカナリアにかける。

小説通りグレイシー・ランカスター嬢と話がはずんでいると思っていたカナリアは驚き、「ランカスター嬢と楽しそうにしていたから私の所に来るとは思っていなかった」というと「俺が他の女性と話していたから怒っているのか?」という。
セザールはカナリアが嫉妬したと思ったようで、カナリアが嫉妬したことを喜んでいるようでもある。

セザールとグレイシーはダンスの時にみんながする形式的な挨拶を交わしただけとのこと。

 

そしてセザールはカナリアを抱きしめる。
セザール「お前が言ったろ?必ず生きて帰ってこいって」
カナリア「うん そうだけど」
セザール「必ず勝利して帰ってくると約束する だからお前は皇宮から追い出される心配なんかしなくていい」
セザール「必ず帰ってくるよ なにがあっても」

セザールは自分の事を心配してくれたんだと思うカナリア。
主人公だから当然強いだろうとばかり思っていたセザールがすごく震えていて、思わずカナリアはセザールを抱きしめた。

宴会が終わって1週間後、セザールは戦場へと向かった
カナリアはセザールを見送り、セザールはカナリアに敬礼を送る。

 

南部戦線 帝国軍部隊

7話のカナリアが皇宮の外についていく話でちょっとだけ登場していた傭兵団の4人がいて、ミラー以外の3人は、皇子が指揮官として来る事をぼやいている。
セザールが入ってくると、彼らはセザールに「シャン」と呼びかけて驚く。

セザールはミラー以外の3人には身分を隠していたらしい。
シャンというのが彼らに教えていた呼び名。
セザールは、今から全て説明するという。


宴会でダンスをする時にカナリアはセザールに「この前、私とはもう二度と踊りたくないって言ったくせに」って言うんですが、そんなエピソード、これより前になかった気がするんですが・・・?
うーん、小説が小説で先に書かれていて、そこからマンガにする時に省いちゃってて変になってるんだろうか?
描かれてないけど、前にそういうことがあったっていうにしてはなんかちょっと唐突な感じがします。

 

1〜10話の全体的な感想

元は25才だったとはいえ、カナリアが意外としたたかです。
皇后には小説の内容で知ってる皇子の行動を告げ口して味方だと売り込み、皇子には皇后にバレてるから気をつけろと忠告し、で、ちょっと本当はどっち側なんだろうと疑ってしまいますが、セザール側であってほしい。
皇后には円満に皇宮で生活できるようにうまくやってるだけで、セザールを騙してるってことにはなってほしくない。

たぶんそうなんだろうと思うけど、はっきりそうと確信できるほどのカナリアの本心が描かれてないので、いまいち信じきれてないです。

なめられないように侍女をひっぱたくとか、私なんて同じ立場にたったとしても絶対無理だなぁ、できないなぁと思います。
そもそも、侍女に見下されなくない、なんていうプライドは持ってないしね。
まあ貴族社会だと召使いになめられてたら、まともな生活ができないってことになっちゃうのかもしれないけど。

 

元が25才だし、ストーリー(=未来)を知ってて、セザールはランカスター嬢と結ばれる予定の小説の主人公だと思っているせいか、達観してて、傍観者のようにセザールを見ている部分がありつつ、実際に接してリアルな人間として感じるセザールに同情する部分もあり、という感じで、今のところカナリアはセザールに対して恋愛感情は抱いていないようです。

カナリアが感じてるのはあくまで同情なんですよね、今のところ。
皇后のいる皇宮で、なんとか生き延びていくという同じ境遇の同志みたいな、そんな仲間意識をお互い感じるようにはなっているのかなという気がします。

セザールの方はツンケンしてるけど、そういう気持ちは切実な感じがする一方で、カナリアの方は小説のストーリーを知っている、小説の話だっていう感覚なせいか、セザールのような悲壮感とかないけど、でも、お互いが仲間というか、理解者みたいな感じになってるのが、いい感じだなと思います。
特にセザールにとってのカナリアが。

 

カナリアは未来をしってるからってのもあるけど、セザールを励ますために「必ず生きて帰ってこい」って言ってあげるのとか、四面楚歌で孤独だったセザールにとってはどれだけ勇気づけられる言葉だろうかと思う。

カナリアがセザールと結婚した時に、帰りたいとつぶやいてしまうのとか、涙をこぼすのとかは、セザールは男爵家に帰りたいだと勘違いしてて、本当はカナリアは異世界の家に帰りたいのではあるけど、そこはシンクロしているカナリアの本当の気持ちでもあって、そういうのをセザールが感じとっているのだったり、カナリアがセザールの戦場へ赴く恐怖を感じとっていたり、そういう場面が言葉であれこれ言ったりせず、静かに感じとっている様子が描かれるのが、なんかいいなぁと思います。

セザールはカナリアに恋愛感情を抱き始めているのかもってのが伺えますが、カナリアはまだどうなのかなぁって感じですけど、うまくいってほしいです。
カナリアはセザールがグレイシー・ランカスター嬢と恋仲になると思ってたからというのがあったんだろうけど、宴会で小説の通りに二人が一目惚れしなかったのがわかったわけで、これからどうなるのかってとこかな?

 

10話でセザールがカナリアを抱きしめるシーンはすごくよかった。
セザールが恋愛感情を持ってるかどうかはわからないけど、仲間とか友達って感じの大切な人で、状況が状況だけに、浮かれた恋愛感情よりももっとずっと重い真摯な気持ちなんだろうなという感じがすごくしました。

そしてカナリアも恋愛感情ではないだろうけど、セザールのその気持ちをきちんと受け止めて、抱きしめかえしているのが、よかった。
この状況の中ではお互いしかいない同志、仲間って感じだけど、全部をわかり合ってるわけではないけど、それでもお互いが唯一の存在みたいな感じで。

弟のノアはいい子みたいだし、今のところ悪役は皇后だけ。

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表紙絵だといまいちわかんなかったですが、絵が綺麗で雰囲気がある、素敵な絵だなと思います。
表紙絵よりも中の絵の方が素敵さがわかる。
特にセザールが色気があって、カッコいいです。

そしてなんとなく感覚的に分かり合うみたいなとこが好きだなぁと思ったので、期待して読んでいきたいと思います。

 

「よくあるファンタジー小説で崖っぷち妃として生き残る」感想(2)