漫画「アデライド」漫画:SUHO 原作:Chae Habin 感想(2)

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ピッコマにて。火曜更新で連載中。

交通事故に遭い、気付いたら異世界で赤ん坊になっていたという、異世界転生もの。
舞台は中世の西洋のような世界のビチェルン帝国。
主人公は、ボルボン伯爵家のアデライド・カミリエ・ボルボン。
両親と二人の兄の5人家族で、帝都からは離れた田舎の貴族。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「アデライド」感想(1)
「アデライド」感想(2)

 

15〜18話

アデル兄のアドリアンがカリミールアカデミーに通っていてルーカスの後輩の政治学部、皇宮官僚試験を受けるつもりだと知って、皇太子は自分の補佐官にならないかという。
皇太子に言われては断れず、アドリアンは誘いを受ける。

大司教はオースチャ村に滞在していて、あと2週間で戻る予定。
大司教が戻ればすぐに検証が行われるだろうが、ルイは聖女じゃないという結果になってもすんなり出ていくようには思えず、無理矢理追い出せば、百姓も貴族もアンドレア侯爵の後継ぎマティアスも、エリアス公爵を行き場のない女を追い出した冷酷な貴族とするだろう。

大司教が戻ってくる前にエリアスとアデルの婚約を発表し、すぐにアデルが公爵邸に転居して住むようにしようという話になる。婚約者と恋人を同じ家に住ませるはずがないので、そこで公爵とルイは何でも無いと噂を流せばうまく収まるはず。

 

アデルは家に戻り、下の兄エドモンドに婚約の事でわーわー言われるが、うまく丸め込む。
エリアスが婚約の挨拶に来るという手紙を受け取って、アデル母は驚き、あまりに早い事の運びに、噂を消すためにアデルが利用されようとしてるんじゃないかと鋭くつっこまれるが、「あれほど気を使わずに一緒にいられる人はあの人しかいない」と言って、なんとか誤魔化す。

エリアスが挨拶に来て、婚約式の後にアデルを公爵家に住まわせると聞いて、準備が間に合わないと母は言うが、すべて皇太子が準備をしてくれるので大丈夫だという。
アデル母は、エリアスがアデルを見る眼差しを見て利用するつもりではなさそうだと思う。

ルイは婚約式の話を聞き、密かにパウロ大司教に会いに行く。
ルイは、一度聖女と言ったのにやはり力がなかったと発表するのは神殿の権威が失墜するのではないか、そうならないいい方法があると言って取引を持ちかける。

ルイは「次元を間違えて生まれた聖女を帝国に連れ戻したが次元を超える際に聖なる力を授けることができなかった 水の上を歩かせたのは聖女であることを証明するためだ」という神のお告げがあったことにすればいいという。

 

大司教に嘘をつけという内容に、大司教は激怒して皇帝陛下に報告するとルイに言うが、ルイが大司教に偽りの聖女になるように脅されたという演技をしてみせ、自分はここに来る前役者だったと説明し、自分の言うことに従わなければ、大司教に脅されたと演技してエリアス公爵に泣きつくといって、ルイは大司教を脅す。

その演技力に驚いた大司教は、信者を増やすためならこのくらいの嘘は許されるのではと気持ちが揺らいで、ルイの申し出を受け、神のお告げがあったと発表するという。

アデルから連絡を受け、アデル父も魔法陣を使って首都にやってくる。
アデル父も母同様、相手は帝国一の公爵家とはいえ、急な婚約式に驚いて動揺するが、エリアス公爵家に挨拶に行く。


大司教が若い女の演技に自分がハメられるかもと恐れて脅されてしまうとは。
信者を増やすためなら悪いことしてもいいって、思っちゃうなんて本末転倒な気がするけど、実際、現実でも歴史上そんな事いっぱいあったしね。

さすが、とことん悪い女だな、ルイは。
見ていて嫌になるキャラで、アデルとほんとに真逆な感じだなぁ。

 

19話

アデル父がなぜそんなに急ぐのかと尋ねると、エリアスは不名誉な噂が広まっているのでアデルが不利益を被る前にお迎えしたいという。
噂は事実無根で噂を流した者を探し出し制裁を加える手はずを整えている最中である、持参金はいらない、婚約期間中は家族の皆様にこちらで滞在してもらうつもり、とエリアスはアデル父に伝える。

アデル父は婚約式までは指一本触れないと約束してほしいと言って、婚約を承諾する。

翌日、またあのロワントというケーキ屋で。
エリアスとアデルは一緒に食べにきて、イチャイチャぶりを周りに見せつける作戦。
アデルはエリアスに「あ〜ん」と言ってパクっとケーキを食べさせ、エリアスは「悪くないですね」と言って赤くなって照れる。

 

20話

アデルは、エリアスの執事のノエルを一緒に連れていけばロザンヌに断られずにドレスを仕立ててもらえそうだから、ノエルを1日貸してほしいというが、エリアスは自分の執事とはいえ他の男に婚約式のドレスを選ばせるのかと嫉妬して、私も婚約式の服を仕立てるから私が一緒に行くとエリアスはいう。

オルステルン帝国 ミグエル公爵邸にて

マティアス(アンドレア侯爵家で貴族派)シャルロッテ・ミグエル(ルトビッヒの異母兄弟でマティアスのいとこ)の会話

ルイを利用してエリアスのちからを衰えさせるつもりで、水面下で勢力を広げ皇室を討つ計画。

シャルロッテは、ルトビッヒとパニシア皇后さえいなければ皇女である自分が他国の公爵に嫁ぐことなどなかったはずだという。
マティアス「皇位継承2位のジュフェロ公子と共に我々貴族派が帝国の主導権を握る日は遠くない」
シャルロッテ「私はここを離れられないが、息子だけは次期皇帝として帝国に帰したい」

 

エリアス公爵邸にて

エリアスがルーカスに報告を受けている
アンドレア侯爵一族の動きは、マティアスが後継者として力を握り始めた
彼がオステルン帝国を訪問しシャルロッテ皇女に会いに行ったとみられる

シャルロッテの母親が皇太子の殺害を企てたらしく、廃妃とならなかっただけ感謝すべきなのに、他国に嫁いでまでも帝国の皇位を狙っているとは・・。

ルーカスは、シャルロッテ皇女とアンドレア家の煽りを受けたミグエル侯爵の野望が産んだ結果だという。

昨日、フェルナンド卿の部下の1人をジュフェロ公子の護衛騎士にすることに成功したとルーカスから聞き、何かあればすぐにジュフェロ公子だけでなくシャルロッテ公爵夫人も一緒に暗殺させるといいという。

 

ルーカス「今すぐ暗殺命令を下されないとは驚きました」
エリアス「殿下が皇位を継承されるまでは慎重にならざるを得ないだろう」

「結婚前に巨額の手切れ金をもたせて婚約を解消するつもりだというのは本当ですか? そんなことなら最初から事実を話して政略的婚約をした方がよかったんじゃないか、その方が伯爵たちも今から次の相手を探すことができる」とルーカスに言われ、痛いところをつかれた感じになるエリアス。

ルーカスが明日の剣術練習と昼食を共にと皇太子が言っていたと伝えると、エリアスは明日は伯爵令嬢と一緒に仕立て屋に行く約束をしてあると聞き、とても驚く。ルーカスは何かその関係で賭けをしていたっぽい。

 


なんかやたらと政治色の濃いお話の回でした。
シャルロッテの母は今どうなってるのか、いまいちよくわかんないとこもあったけど。
あっさり暗殺すればいいとか言っちゃうエリアスに、あーほんとはそんな感じの立場の人でそんな感じの仕事してる人なんだなーと思いました。
わりと、アデルに振り回されて顔赤らめてる感じが多かったので、ギャップが。

アデルのいとこの婚約者ルーカスは、結構できる男なんですね。
ルーカスがアデルの事を「あれだけの美貌があれば」と言ってるのにちょっと驚きです。
私はわりと好みだけど、アデルはそんなに誰もが認める美形タイプには見えなかったので・・・。