漫画「外科医エリーゼ」原作:yuin 漫画:mini 感想(3)


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【2019.9.18更新】

天才女性外科医が貴族の娘に転生&タイムリープするお話。
ピッコマにて。水曜更新で連載中。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「外科医エリーゼ」感想(1)
「外科医エリーゼ」感想(2)
「外科医エリーゼ」感想(3)
「外科医エリーゼ」感想(4)

 

48話

伝染病解決前に約束していた褒美は何がいいかと国王に聞かれる。
エリーゼは、クロレンス一族を代表して次男のクリスに代わって、衛生兵として二次クリミア遠征軍に参戦させてほしいという。何でも聞くと言っていた国王が非常に怒ったが、認めてくれたもよう。

皇太子もあとからエリーゼになぜなのか、怒りながら尋ねる。
エリーゼは自分は優れた医者なので軍人の命を助けることができ、兄が参戦するよりも帝国と皇室の力になり一族の名誉も高めることができるし、国民に向けた宣伝効果という意味でも、皇太子妃のエリーゼが参戦するのは有益だという。

 

皇太子はエリーゼが心配で反対するが、エリーゼの言うことは正しく、さらにエリーゼに「婚約の予定はあるが殿下とは特別な関係ではないのにどうしてそのような態度をとるのか」と言われてしまい、認めざるをえなかった。

皇太子は「特別な関係ではない」とエリーゼに言われ刃物で刺されたように胸が傷んだ。
あの日以降、初めて臨むものができたというのに。
あの日以降、悲劇を起こした者たちを断罪するため私は血の滲む努力をしてきた
母と妹と遊ぶことが好きだった少年は剣を持ち、昼夜問わず帝王学をはじめ経済、経営、文化など全ての知識を身につけた。誰とも交わらないまま。

まさか自分がこんな感情を抱くとは。
私はエリーゼに恋心をいだいてしまったのか、とエリーゼへの恋愛感情を自覚する皇太子。
そなただけは何があっても、どんな手を使ってでも私が守ってみせる

 

49話

クリスの代わりにエリーゼが参戦する事になったと知って、エリーゼの父は大激怒。
考えを改めるまでは戻ってくるなと家を追い出される。

公園のベンチに座っていると大雨になってしまうが行くところがない。
チャイルド家のユリエンがエリーゼに声をかけ、以前約束したお茶に招待するからうちに来いという。

ユリエンはエリーゼが風邪を引きやすいことを知っており、エリーゼは今、首都で人気俳優よりも人気だから雑誌で特集が組まれるほどであり、そこから情報を得たらしい。そしてエリーゼはユリエンがこの世で一番ほしいものを持っている方だから、エリーゼのようになりたくて真似をして医学を少し勉強したといい、免疫力のことも知っていた。

ユリエンがこの世で一番ほしいものは恐らく皇太子。ユリエンなら立派な皇后になっただろうに、貴族派のチャイルド一族と皇太子は敵対関係で、奇跡でも起こらない限りユリエンと皇太子は結ばれることはない。

ユリエンに泊まっていくようにいわれる。

 

50話

エリーゼは39度の熱を出してしまい、ユリエンがローズデール病院の医師を呼んでくれて診察される。
食事を運んでくれたり、ユリエンはエリーゼの看病をしてくれる。

具合がよくなって、ユリエンの父、アムセル・ド・チャイルド侯爵に一緒に食事にと誘われる。
毒蛇チャイルド侯爵と言われているが、娘の素行を注意したり家庭的な面をみて見方を改める。
そして、侯爵に息子のアルバートがケガをする事があったらエリーゼが治療をしてくれないかと頼まれる。
クリミア戦争後、前前世ではチャイルド家の次期当主はユリエンだった。
つまりアルバートはクリミア戦争で戦死したか負傷し後継者の座から退いた。

 

エリーゼはそのようなお願いをされなくても医師として最善を尽くすと約束する。
侯爵はアルバートを助けてくれたらこの恩を一生忘れないという。

アルバート、ユリエン兄弟の肌の色が茶色いのが気になるけど、異世界だから肌色は差別にならないのかな。父は白いのは出てきてない母が色黒の人なんだろうか。
キャラクターデザインとしてはカッコいいと思います。
エリーゼよりもユリエンの方が私的には美形さんです。
兄アルバートもカッコいい!
でも男性の美形さんは、ほぼ同じ顔な感じがしますが・・・。
髪型とか髪色で見分けてるだけなので、似た髪色の人は時々誰かわからなかったりします。
カッコいいんですけどね。

 

51話

兄レンがエリーゼに会いに来て、自分の身を守る方法を教えると言って連れ出し、銃の撃ち方を教えてくれる。
レンは今まではエリーゼが家を追い出されるような些細なことにはいつも無関心だった。

15メートル先の的に当てられたら合格と言われ、精密さと正確さが求められる高難度の手術を何度もしてきたしできるだろうと思っていたが、2時間たっても全く当たらず、嫌になって投げ出す。
医者として参戦するのに必要ないと言うエリーゼに、レンはエリーゼが銃を使うことがなければいいと思っているが万が一危険な状況に陥った時、この一発がエリーゼの命を助けてくれるのだという。
レンが自分を心配してくれて厳しくしているのだとわかったエリーゼは、またがんばって夕方、なんとか的に当てられるようになった。

 

レンは、エリーゼを少し褒め、この後は自分で練習するように言い、みんなエリーゼを心配しているから家に帰るように言う。
そして、どうせ止められても参戦するつもりなら、家に帰って誠心誠意謝って出戦する前に少しは親孝行しろといわれる。

家に帰ると父、母、兄クリスは怒っておらず、エリーゼを心配そうに見て、父はエリーゼを抱きしめて無事で良かったという。
そして出征式。

エリーゼ兄のレンとクリスは髪型の違いしかない感じでしたが、今回はレンの方が少し目が鋭い感じかなと思いました。

 

52話

出征式で、皇太子リンデンとエリーゼがそれぞれ演説する。
演説後、リンデンがエリーゼの手を握り、エリーゼはみんなに見せるためなのか?と思う。

皇子ミハイルが、出征前にと出征式には副団長を送って欠席し、自分の母親に会いに行く。
ミハイルの母は精神を病んでいるようで、物を投げたりして暴れている。
ミハイルは母に、戦争で手柄を立てて、いつか皇帝になり母上を皇太后として何不自由なく生活させてあげるという。
皇位なんて投げ出して旅行にでもいけたら、リゼと一緒に行けたら面白いだろうに、と無理なことは承知でミハイルは考える。

フランソエン共和国のルイ・ニコラス(たぶん)が、ブリチア帝国の新聞を見て、エリーゼの出征を知り、戦争に勝てば、この少女を手に入れることができるだろうと考える。

ミハイルが皇権にこだわる理由は、実母なのかな。
なぜこうなったのかとか、それでもなぜ皇帝になりたいのかいまいちわからないけど。

 

53話

エリーゼ達は、戦地に向かう船に乗る。
ミハイルは陸地の移動で自分の馬にエリーゼを一緒に乗せてあげると言うが、エリーゼはロンドで殿下を待つ姫君たちに嫉妬されるからと断る。

楽しそうに話をする二人の様子を見て、リンデンはいつの間に二人が親しくなったのだろう、自分といるときとはまるで別人じゃないか、なんとかしなければ、どうすれば彼女に交換を与えられるだろう、と考える。
何かあったのかとレンに聞かれるが、以前レンにエリーゼの事でアドバイスしてもらってあまり参考にならなかったので、何でもないとリンデンは答える。

戦況は思わしくないが、我々は正攻法で行くとリンデンはいろいろと指示を出す。
2年前のアンジェリー戦争での決着をここでつける、と考えるリンデン。

 

司令部旗下、後方野戦病院に案内されたエリーゼは病院の状況を見て愕然とする。
病室は非衛生、怪我人は包帯を簡単に巻かれているだけ。
基本的なシステムから改善するしかない。

責任者のヘインツ大尉に会うと酒を飲んでいるようでアルコールの匂いがする。
環境改善を提案するが、ヘインツは戦争だから仕方ない、権限もないので司令部補給所に問い合わせてくれと、全くやる気がない。

エリーゼは司令部へ行き、補給担当のジョンに会って環境改善を提案するが、機会を見て上の者と話すというだけで帰される。
エリーゼは、医師としての力だけでは解決できない、政治力が必要だと思う。

 

54話

どうしたらいいかと考えていると、リンデンが話しかけてきて、司令部への用件を聞かれる。
個人的なお願いをする程の仲ではないけど、多くの人の命がかかっているからと考えて、事情を話してみると、リンデンに司令部のトップは自分だから部屋で詳しく話を聞くと言われる。

リンデンが自らお茶を淹れてくれて、戸惑うエリーゼ。お茶はまずかった。
リンデンは若い頃はプレイボーイだったというマッカイル元帥に相談していて、二人でいる時にお茶を淹れるなどもう少し柔らかい面を見せると感動するはずとアドバイスされていたのだが、感動どころか気まずそうなエリーゼの雰囲気に「話が違うじゃないか」と思うリンデン。
エリーゼは想像以上のお茶のまずさに表情を制御できなかった。

 

とりあえず用件に戻る。
環境を改善したらどんな利益があるのかとリンデンに問われて、負傷者の死亡率を今よりも10倍低くすることができるとエリーゼは答える。
19世紀、ヨーロッパの野戦病院の環境を改善した後、負傷兵の死亡率は42%から2%に落ちた。
死亡率42%は今のこの野戦病院の死亡率とほぼ一致する。

個人的にも賛同できるから支援してやりたいが、1人では決められないので二日後の司令部での会議に出席し、エリーゼが主張を述べて皆を説得するように、説得力があるとリンデンが判断したら頼みをきくという。

代わりに私の頼みも聞いてほしいとリンデンはいい、エリーゼに「一度でいい、笑ってくれ。毎日顔をしかめているではないか、他の者の前ではよく笑うくせに」という。
エリーゼが、がんばって自然に笑顔を作ると、リンデンは切なげな喜び?の表情を浮かべ、エリーゼはリンデンのこんな表情初めて見たと思う。

「そうやって笑っていた方がどれだけいいか」とリンデンに頬に手をあてられ、顔を赤らめてエリーゼは退室する。

リンデン「おかしくなりそうだ、こんなに好きになるとは」

 

55〜56話 負傷兵の死亡率を下げる

エリーゼは司令部の会議に出席し、負傷兵の生存率を今の40%から1/10に減らせる案をプレゼンする。
死亡原因が負傷なのは2%以下で、他は感染症や伝染病によるもの。
1/10なんて大げさじゃないか等、否定的な意見が出るが、リンデンが論破し、エリーゼを大佐に相当する帝国軍三軍司令部所属、臨時医務司令官という新しい役職に任命する。

ただし3ヶ月以内に成果をあげること、そうすれば正式に医務司令官に任命するが、できなければ責任をとって強制的に除隊することになる。

リンデンはエリーゼを支援するため、彼女の能力を信じて高い階級と権限を与えた。
失敗しても彼女を安全に国に帰すことができるから悪くないとリンデンは思った。

 

高い権限が与えられたため、いろいろとすぐにエリーゼの指示で仕事が処理されるようになったが、医薬品の補給がまだまだ足りず、予算が少ないはずがないと疑問を持って調べてもらうと、酒臭くてやる気のないヘインツ大尉が処理を怠り横領したいたと判明し、彼を解任して処罰を与え、エリーゼが野戦病院の総責任者になった。

それでも医薬品が足りなかったため、エリーゼは実家に医薬品の支援をお願いした。
クロレンス家が自費で医薬品を支援してる話が広まり、他の帝国民からも医薬品の支援が送られた。

エリーゼが患者を見回り優しく声をかける姿は「ランプを持った女人」と呼ばれるようになり、帝国軍陣営、ブリチア島にも伝わった。

エリーゼのいる野戦病院へ、グレアムを始めとする医療関係者が支援に訪れた。

3ヶ月後、負傷兵の死亡率は2%にまで下がり、リンデンや他の司令部の面々もその下がり具合に驚いた。

 

共和国軍

剣帝(ミハイル)率いるオーラナイトで結成された剣騎士団の活躍が報告される。
ルイ・ニコラウスはアンヴィル(鉄床)作戦を行うと宣言する。
ルイはわざとボクネ要塞の防御を弱体化させて敵に奪わせた。
ルイは今回の作戦が終わればランプを持った女人に会えるとニヤリと笑う。

 

57〜60話 コフスク大戦

リンデンがエリーゼに会いに来て、ものすごく照れながら誕生日祝いに赤いバラの花束を渡す。
好きな花だと言ってエリーゼは喜ぶが、前世では一度も花を贈られたことも誕生日を祝われた事もなかったので、驚く。

リンデンはエリーゼに、司令部に来た時は必ず自分の部屋に報告に来いと言い、明日の全体会議にも出席するように言う。

翌日、司令部に行くとリンデンは急な報告があって忙しかったため消毒薬の補給状況を確認しにいく。
そこで将校の死亡者名簿を見かけ、そにいた兵士にロンの名前があるか調べてもらうとなかったため、安堵するが、エリーゼは所属部隊も知らないため、その兵士がそれも調べてくれると言うので任せると、ロンという名の兵士はいないと言われる。

 

ロンがいないのは当然なんだけど(リンデンの変装だから)、ロンなんていう愛称っぽい名前だけで探せるんだろうか?正式な名前っぽくないんだけど、愛称だったらむしろロンという愛称の兵士は他にもたくさんいそうなんですが・・・。

エリーゼは廊下でチャイルド家の長男とぶつかって冷たい態度をとられる。

司令部での全体会議で、敵がアンヴィル(鉄床)作戦という総攻撃を準備していると情報が入り、その対応策を話し合う。
前世ではエリーゼの兄クリスがこの作戦で命を落とし、帝国軍は大きな被害を受けた作戦。

対応策が提案されるが、有能な敵のルイ・ニコラスが考えたにしては簡単すぎる作戦で、何かがおかしいとリンデンは感じる。
エリーゼは前世の記憶から、敵の作戦の解釈が間違っている事に気付き、それは見せかけで実は違う作戦なのだという事を会議で発言して説明する。

 

エリーゼの説明はリンデンが考えていたことと同じだったので驚くが、エリーゼの説明を助ける。
しかしその前に帝国軍が要塞を奪った事も罠だとエリーゼが言うと反発が起こるが、情報部参謀チャイルド中佐(チャイルド家の長男)がエリーゼの意見に一部同意すると言って賛成意見を述べる。

リンデンが結論を出し、リンデンも敵の動きに違和感を感じていたのでエリーゼの意見に賛成し、敵の引掛けに乘ったふりをして裏をかく作戦を決め、敗戦した場合の責任は自分が取るという。

会議の後、エリーゼはチャイルド家長男、アルバートにお礼を言いにいくが、アルバートは助けたわけではなく自分の意見と同じだったから発言しただけだという。そして妹のユリエンがエリーゼによろしくと言っていたと言い、何度も手紙で頼まれていた事を伝えてアルバートは去る。

 

エリーゼの言った通りに、敵は動いた。
エリーゼの発言のおかげで準備は万端だが、迎え撃つ味方の数は敵の半分で、負ければエリーゼ達のいるところまで攻め込まれてしまう。

敵ルイ・ニコラスは最初、作戦がうまくいっていると思っていたが、見破られて自分たちが包囲された事を知り、誰が自分の作戦を見破ったのかと悔しがりながら撤退する。
ルイ・ニコラスは顔に弾がかすり流血。

剣帝(ミハイル)も活躍。
この戦闘(コフスク大戦)では帝国軍が勝利した。
帝国軍は中部地域まで勢力を拡大し半島の首都であるシンフェポリを再び可視圏におくことに成功した。

数日後、この戦闘の勝利を記念した宴が開かれるが、エリーゼは忙しいからと断る。
リンデンはエリーゼを休ませたいと思い宴に招待したのだが、エリーゼに断られたので、病院にねぎらいとして食事を送る(病院のスタッフみんなに向けて)。

 

「外科医エリーゼ」感想(4)

 

 

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