漫画「Adonis アドニス」原作:ヘドリ 作画:チームアドニス 感想(2)

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ピッコマにて。日曜更新で連載中。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「Adonis アドニス」感想(1)
「Adonis アドニス」感想(2)
「Adonis アドニス」感想(3)
「Adonis アドニス」感想(4)
「Adonis アドニス」感想(5)
「Adonis アドニス」感想(6)

 

試験合格後にロベルシュタイン家に一旦戻る途中で神殿へ アルハードらしき人物に会う

27話

ラオスが滅びた世界を立て直せたのは子供のように純真無垢な精神と想像力があったからだという。
その意味からラオス神は常に白で表現される。
真っ白なラオスは世界の創造と共に成長してきた
万物を創造し大人になった時 ラオスは自らの使命はすべて果たしたと判断し
この世から姿を消したといわれている

イアナがラオス神像を見ている時、近くにいた黒いフードの人物から凄まじい殺気を感じ、誰だと問うが何も答えない。「いい度胸をしているな 私が剣を握った瞬間お前の命はない」とイアナが言うと黒フードは殺気を収めて去ってしまう。
神殿を出て剣を受け取り後を追おうとするが姿が見えず、逃げられたと思っていると、後ろから誰かに抱きすくめられる。
「腕の中にいるお前は 幻じゃないだろうな・・・?」と言うその声は、アルハードの声だった。

 

28話

イアナはここにアルハードがいるはずがないし、今の時点でイアナを知っているはずがないと思い考えているうちに、黒フードは去ってしまい、イアナが振り返ると姿も見えなかった。

マナの使い方
強化:マナを使って体をパワーアップさせる
魔法:マナをコントロールして異なる能力を生み出す
剛気:マナの力をモノに移し性質を強化させる

剣術大会予選2/20まであと16日。
イアナは「強化」のマナを両脚に使い、4〜5日で領地に着く予定。

イアナが生まれる5年前、突然バハムート帝国の攻撃が止まり、ロアンヌ王国と理由がわからないまま休戦となった。
国境付近は武具や防具の承認が集まるようになり交流も盛んに行われた
ロアンヌ王国の北部にあるロッソ山脈は貴重な薬草などの森林資源や鉱物資源が豊富だが、商人を襲うモンスターの住処でもあった。
悪魔の心臓を横切ると言われるロッソ山脈の中心部から流れ出るモンスター。
人はロッソ山脈を残虐な悪魔の地と呼んだ
世の万物はラオスによって創られたという「ラオス創造説」を支持する人は悪魔の心臓の邪悪な気がモンスターという変異種を生み出したと主張した

長きにわたる戦いの末、人間の土地にモンスターが現れることはなくなったが、深い森の山道はより危険な場所と化し、領地の貴族にはモンスター討伐が義務付けられるようになった。

イアナがアラカモーラ森を通っているとモンスターが現れたとして、チャイパン侯爵の騎士団に止められる。
学術院の学生証を見せ、剣術学部の学生だとわかると翌朝6時に通行を許可される
学生証はマナを注入すると印章が現れ、本物か確認できる
イアナは翌朝までチャイパン領で休むことにする。イアナの後ろに黒フードの姿。

 

アラカモーラ森で足止め ハーフエルフのフィンに会う

29話

チャイパン侯爵家の第2騎士団 団長ブレドリック・ホルトに紹介される。
騎士団に守られながら、商人達と一緒にイアナも森を通ることになる。

イアナが時間までマナの練魔をしようとしたところで、パエッラ商団の商団主ムルシーの息子、フィンに会い、探しに来た父ムルシーと共に一緒に行くよう勧められ、同行することになる。

夜は湖のほとりに泊まることになり、イアナが水を汲みに行こうとするとフィンが水の精霊を呼んで水をいれてくれる。母親に教わったというフィンに驚いていると父ムルシーが来て「二度とやるなと言ったじゃないか」と怒る

 

30話

ムルシーはイアナに「このことは誰にも言わないでください」と頼んで去る。
ムルシーはフィンに人見知りなのになぜイアナには親しく接するのか聞くと、イアナはフィンの母親や精霊に似ていて一緒にいると落ち着くんだと答える。

森に生息する木々のようにスラリとした麗しい種族
東のサウブ大森林にだけ存在し魔導時代の初期にはモンスターと戦い、その後彼らを狙う人間と戦っていたという、伝説の異種族エルフ

エルフはフィンのように若葉色の髪の色をしていたのを本で見た
おそらくフィンの母親がエルフだったのだろうとイアナは推測したが、それは知られてはいけない秘密だろうから、そっとしておくことにした。

焚き火の近くに座るイアナの傍で寝るフィン。
フィンは毎晩、フィンを守ろうとした母親がモンスターに噛み砕かれて自分も食べられる夢を毎晩見るので、心配されるから父親には言えなかったが寝るのが怖いという。
でも今晩は母に似たイアナがいるからきっとその夢を見ないだろうという。

ムルシーに呼ばれ、イアナは打ち明け話をされる
フィンは人間とエルフの間に生まれたハーフエルフ
10年ほど前、親友がサウブ大森林で修行をしていて、偶然エルフの村を発見し、ムルシーは彼の紹介でエルフと人間の品を取引することができ、商売は大繁盛。
しかし親友が修行を終えてサウブ大森林を離れるというのでムルシーも村を出ようとしたところ、好奇心旺盛なエルフのパエッラが、人間の世界を見てみたいとついてきた。
そして彼女の面倒をみるうちに惹かれて結婚、フィンが生まれた
パエッラ商団の名前も彼女の名前からとっている

エルフ独特の匂いはモンスターを引き寄せるという説がある
そのせいか3年前パエッラが森にフィンと出かけた時にモンスターが現れ、パエッラはモンスターにやられて、フィンだけ助かった
フィンはそれ以降、心身ともに弱り、夜は悪夢のせいか汗をかき発作をおこす

フィンがどうしてあんなにイアナを慕うのかわからないが、イアナに会ってから昔のフィンを取り戻しているので、これからもフィンと仲良くしてほしいと頼まれる
イアナは、息子のために年若い自分に頭を下げるムルシーをみて、無償の愛を感じ、承諾する。

そこへ「モンスターが現れた」という声。

 

イアナ、ミノタウロスと戦う

31話

ミノタウロスが現れ、倒れて動けないフィンの方に突進してくるのをみて、剣で首を切っても勢いが残ってみんな踏み潰されると思い、剣を盾にして突進を受け止め、フィンに逃げるよう声を掛ける。その後、剣で縦に真っ二つ。

音のする方に行ってみると、ミノタウロスの大量の死体があった。
木の上にアルハードの姿があり(イアナは気付いてない)、「罪のない弱い者に優しいのは やはり生まれつきか ・・・クソッ」と言うアルハード。

 

32話

ミノタウロスの騒動の黒幕の男の話。顔に模様をつけた魔術師か何か?
師匠に認められたいがために、ブラックフォクシーの情報商に大金を払い、ハーフエルフがパエッラ商団にいる情報を得た。ハーフエルフはいい実験材料になるから師匠に認められると思った。
ミノタウロスの群れを操ってハーフエルフを拉致させようとしたが、コントロールが決まらず暴走し、大規模な戦いになってしまった。
待機させているミノタウロスを使って暴走したミノタウロスを止めた剣士をまず倒そうとしたが、黒フードに全部倒されてしまった。
どうしようか考えていると黒フードに「お前が操ったのか?」と声をかけられる。

「前に」見たことのあるような顔だ
「今日」はハーフエルフ狩りの日だったのか
「過去」をどうこう言うつもりはなかったが 獲物がハーフエルフだとしても
やっとのことで生き返らせたあの女に手を出そうというのなら見逃すわけにはいかない

と黒フードは言って、黒幕の魔術師っぽい男を殺す。
アルハードがイアナの転生に関わっていることを示すようなセリフ。

イアナがミノタウロスの群れの死体の前にいるところへ、ムルシー&フィンが来る
イアナは自分が倒したのではないというが、ムルシーは早く腕を医者に見せないとという。

 

33話

イアナのような高位の貴族が、ただの商人の息子を守るためにケガを負ってまでして助け、武装した騎士2〜3人でやっと止められるミノタウロスをイアナ一人で止めて一刀両断したことで、騎士団員たちに感動され、尊敬される。

イアナの腕は、全治16週、後遺症が残るだろうと医師に言われる。
騎士団長ホルトは、イアナが学術院を休学することになり、騎士生命も危ういと思い、残念だと声を掛ける。

ムルシーは、イアナが伯爵家の令嬢、剣術学部に入学予定、騎士生命をかけて、という話を聞いて、とても恐縮し、最上級の薬を取り寄せ、一生イアナの役に立てるよう精一杯お手伝いさせてもらうと言って、フィンを助けてくれたことに感謝する。

イアナはテントで休み、剣術大会に出るのはもう無理だろうかと考える。
ミノタウロスの死体の傷跡をみて、刀一振りで仕留めた剣術の腕前に衝撃が走った。
等と考えているとフィンが来て、イアナにお礼と謝罪をし、自分に何かできることがあるかと聞いたので、イアナは水の精霊を呼んでほしいと言う。

 

水の精霊王に会う

34話

フィンがミノタウロスに襲われた時の回想。
夢にまで出てくる大きな闇をイアナお姉さんはおとぎ話に出てくる騎士のように切り裂いた
お母さんの痛々しい後ろ姿の記憶はいつの間にかイアナお姉さんの頼もしい背中へとすり替わった

イアナはテントの外で見張りに立っている騎士たちに人の気配が気になるので離れていてほしいと頼んで人を遠ざけてから、フィンに水の精霊を呼んでもらう。

オーラは少し違うが間違いなく神力だとイアナは思う。

水の塊とフィンは話せないが母親は話せていた、触ってもフィン以外には反応しないと言うが、イアナが触らせてもらうと、激しく反応し、何かが体の中に入り込む感覚がする。
「うまい神力だ」と声がする

 

35話

「量は少ないがとてもうまい、こんな満足感を得ることは久しくなかったのに、神力の味からするとそこそこの人物だと思うが、一体何者だ、どうやってそのような純度の高い神力を手に入れたのだ、ラオスが神力を与えた二重族なのか?まさか神なのか?そんなはずあるまい、二重族にも私を召喚できるものはエルフしかおらぬが」
「人間の匂い お前から偉大だった赤い神の匂いがする 見た目は多少異なるが美しく正義に満ちた神の匂いだ お前の神力は赤い神の味が強く混ざっていた」
と、魚の形をした水が話す。

魚の形をした水は、水の精霊王だという。

「腕のケガを治せる、私の体を維持するには神力が弱すぎる、なぜ心臓の周りにしか神力がないのだ、何かに縛られていて心臓から漏れ出すものしか吸い取れない早く神力を開放しろ」

そして精霊王はまた心臓の周りの神力を吸い、右腕を完全にではないが治療してくれた。
完全に治療するには土の精霊と力を合わせる必要があるという。

「神力の使い方、我々の呼び方を教えてやりがいが、人間が神力を操るのは並大抵のことではない。私に会いたい時は丸い月が2度浮かぶ頃エルフの子供を通じて今日のように呼べばいい。そのくらい間隔があかないと神力も充分に漏れ出ていないだろう。お前の神力がまた食べたいから絶対呼んでくれ」と言って、精霊王は消えた。

フィンにタオルをとってきてくれるよう頼むが、騎士団長もきて、イアナがずぶ濡れな事に驚き見張りの兵士を叱ったので、イアナは「知人がきて魔法で腕を治療してもらっただけで、水はその知人のイタズラだ」という。

 

アルハードがイアナのテントへ

36話

イアナの腕を医師に見せてあと4週間で完治するところまで治っていることを驚かれる。
イアナは水の精霊王の言っていた神族の話を考察する
アルハードがイアナの腕を治そうと、イアナの寝ているところに忍び込んで来たが、ほぼ治っている様子をみて何もしなくてよさそうだと想う。
「今度こそは俺のものになると言ったよな
 その言葉だけを信じ 俺の握っていた何もかもを諦めた
 しかし今になって・・・」

 

37話

アルハードがイアナの手を取り、指の一本一本にキスをしているとイアナに気付かれ「誰だ?」と聞かれる。「あなたがミノタウロスを討ったのか 正体がわかりほっとした」とアルハードは何も答えてないがイアナは納得する。そして神殿にいたフードの人物だとイアナには認識されているが、顔は見えておらず、顔を見せてくれ、殺気を送り後ろから抱き寄せたのはなぜ?、私をつけまわし救ったのはなぜ?、私の指にキスするのはなぜ?、私はあなたに好意を感じていると言うが、アルハードは何も言わず、小瓶をイアナに渡して去ってしまう。

チャイパン侯爵家の騎士団達とパエッラ商団一行がロベルシュタイン領地までイアナを送ってくれることになる。

 

ロベルシュタイン家に着き、家を出る

38話

領内に入ると領民に、「イアナは身内を殺した殺人鬼だから気をつけろ」と言われ、イアナはそれは事実だと言い、ホルトとムルシーは驚く。

チェルノとサラチェにホルト、ムルシーを紹介。
ホルト、ムルシー、フィンは挨拶してすぐに館を去る。
チェルノに腕のケガを心配していると言われ、前世でチェルノに「お前のせいだ、死ねばいい」と言われたこと等を思い出して胸が苦しくなる。
薬等を手配すると言われたのを断り、イアナもすぐに自室へ行く。

 

39話

ホルト、ムルシーは街の酒場で、イアナが正妻を毒殺しようとした妾の娘だということ、妾が領主を諦めて離れようとした時に自分の父親と娘を殺そうとしたが、剣の心得のある娘が祖父を殺し妾もそのまま行方不明、娘が財産目当てで祖父と母親を殺したという噂もある等の話を聞く。

イアナは二度とこの家に戻るつもりがないので、荷物を整理する。
イスピは悲しいがイアナの意思なので、イアナの言う通り自分の人生を好きなように生きるとイアナに言う。
そしてイアナはイスピとカニッツに、私について来る事は許さない、関係を断ち切る、これからは自分の道を歩んでいってくれと言って、二人のために貯めたお金を渡す。

イアナはチェルノに今までイアナが家からもらってきたお金の帳簿とそれに相当する金額のお金を渡し、もう自分のことは気にするな、これ以上この家からの支援は受けない、と言って去る。

数日後、ムルシー達に送ってもらい学術院に戻る。

「Adonis アドニス」感想(3)