漫画「冷血公爵の心変わり」原作:Bandalbanji 作画:Eddie 感想(2)

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【2020.1.19更新】

伯爵家の妾の子として生まれ虐げられてきたエルインが、囮として置き去りにされ、敵国の残虐非道と噂のペルカ公爵に殺されそうになった時、突然魔法陣が現れ、ペルカ公爵に魔法がかかり、いきなり求婚される事態に急展開。
エルインはペルカ公爵と結婚するものの、彼の愛は魔法によるもので、ペルカ公爵の魔法は解けかかってきて、エルインを溺愛する公爵と冷酷な公爵が時々入れ替わるようになり・・・というお話。

ピッコマにて。火曜更新で連載中。

以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

「冷血公爵の心変わり」感想1
「冷血公爵の心変わり」感想2
「冷血公爵の心変わり」感想3

 

11話

ペルカ公爵はエルインがベッドにいないのに気付いて探しに行き、跡をつける。
冷酷モード公爵は、エルインが魔法を扱えるような力もなく賢くもない愚かな女だという事に気付いていた。愚かでペルカ公爵を愛していると言うような女を殺せない。

ペルカ公爵は、エルインがナイフで自分を傷つけようとしているのを見て、思わず止めに入った。

エルインは魔法陣が発動した時の状況を思い出し、自分の唇から出ていた血が魔法陣を発動したのだと気付いて、ペルカ公爵が眠るのを確認してから抜け出して試しに来たのだった。
エルインの血は魔法陣にたれたが、何も起こらなかった。

ペルカ公爵に見つかりエルインは命乞いをするが、ペルカ公爵は騎士の名誉があるから一度体を重ねた者は殺さないという。そして魔法がエルインの仕業ではない事も信じるという(エルインがマヌケだから)。

また自分が正気でないことを他の人、特に皇帝に知られたくはないので、エルインも公爵夫人としてふさわしく振る舞ってくれればいいという。

エルインは望んでいた平穏を手に入れたが、自分のセイへの気持ちは本物なのか、魔法によるものなのか等を考えて複雑な気持ちになった。

ゼバン子爵が、ペルカ公爵も出席せざるを得ないようなパーティーを企画するよう、誰かよくわからない女性に頼む。

 

11話 感想

ペルカ公爵視点で始まり、ペルカ公爵がエルインはおバカな女だから何か企んでるような人物ではないと気付いていて、殺すつもりもないという事が語られます。

「一度体を重ねた者は殺さない」って言うけど、最初にペルカ公爵が我に返った時、既に体を重ねた後だったわけで、それなのに、剣を突きつけて何度も殺そうとしてたくせに?と思ってしまいますが、脅してただけともいえるので、そうなのかなぁ・・?

更に、ペルカ公爵は自覚してないけどエルインに恋愛感情を抱き始めているらしき事が匂わされます。
うーん、おバカで愛しいキャラな感じなのかなぁ。

エルインは、魔法陣を書き上げた時、本に載ってなくてどういう魔法陣かわからないから、発動するわけにもいかないみたいな事言ってたと思うんだけど、今回は思い出したからすぐ試しちゃうんだ?

セイの方になるのが強化されるかどうかわからないのに、今回は発動してたら一生セイのままになるとしか考えてないみたいで、なんだかなぁ。

それに前回と同じ魔法陣を書けてたとして、1年くらいで魔法が解けかかったんなら、一生なんて続かないでしょ?って思うのに、なぜか今回のはガッチリ魔法がかかって一生続くくらいに思ってるのが、おかしい。

前回疑問に思った「魔法陣を発動させる方法をなぜ知ってるか」については描かれてたけど、魔法陣が載ってた本に発動方法は載ってなかったのかよと思いました。

 

12〜13話

ペルカ公爵はエルインと距離を置こうとしても、仕事中にエルインの事が思い浮かぶとすぐにセイに代わって、エルインを探しに飛び出してしまう。

エルインはその後、また魔法陣に血を垂らして発動するか試したようで、何もなってないということは、おそらく発動に失敗した。

手に新たなナイフの傷があるのをペルカ公爵に見つかり、何か手がかりが見つかった時、許可なく実行に移すなと言われる。

レディーパラダインとペルカ公爵の事を侍女のメリーに聞くと、ペルカ公爵家とパラダイン家は先代からの付き合いで、幼い頃から婚約が決まっていたが、婚約破棄されてからはパラダイン家は首都に移った。
だがペルカ公爵はレディーパラダインに無関心で恋人同士とは言えない関係だった。

エルインは気分転換に温室の掃除をする。
掃除中にペルカ公爵に見つかり、公爵夫人の品格が失われると怒られるが、途中でセイに交代し、一緒に掃除してくれる事になった。

公爵家の図書室でも転けそうになったエルインを助けてくれるが、すぐ公爵に代わったり、セイに代わったりを繰り返す。

 

14〜16話

エルインは、街にでて魔導書を探していると、カイエン・ゼバン子爵に会う。
カイエンは、父には下品な趣味だと嫌われていたが、死んだ母の趣味で魔法に興味がある。
魔法やタロット占いの本に興味があるなら専門の書店を知ってるからと言われるが、エルインは警戒して「お気持ちだけ」と言って魔法に興味があることは隠そうとする。

カイエンから、知り合いが開いてくれる舞踏会の招待状を渡される。
そこにはレディーパラダインも出席すると言われ気になる。

街を歩いているとペルカ公爵に会ってしまう。
セイがエルインに会いたがり街まで探しに来たらしい。
会った時は公爵モードだったが、またセイになったら探す羽目になるのでそのままエルインについてくることになった。

そして次にはレディーパラダインにも出会い、レディーパラダインは公爵の腕に手を絡ませながら、話しかけてくる。
2人がぴったりくっついてる事にエルインが嫉妬してると途中でセイモードになり、公爵はエルインの方にきて、レディーパラダインが嫉妬の目でエルインと公爵をみてくるのをみて、レディーパラダインはまだ公爵の事が好きなんだと思う。

セイの手を引いてレディーパラダインの元を去り、歩いているとサーカスを見かけ、見に行こうと言うが、セイはサーカスに嫌な思い出があるからと言って断られ、抱きしめられる。

屋敷に戻り、今までここは自分の居場所ではないから逃げることばかり考えていたが、逃げることだけが正解とは限らないとエルインは思う。

 

17〜19話

カイエン・ゼバン子爵とレディーパラダインが言っていた舞踏会は、デビュタント舞踏会で、デビュタントにいい思い出がないエルインは怯むが、思い悩むより自分の目で確かめようと、ペルカ公爵には一緒に行かないと言っておいて、公爵夫人としてではなく、顔が知られていないので、別人として舞踏会に参加する。

レディーパラダインがペルカ公爵に声をかけ、テラスに行くのをみかけ、陰から様子を見るエルインの姿は、実はペルカ公爵には気付かれていた。

レディーパラダインの名前は、クレア・パラダイン。
ペルカ公爵は以前は彼女の事を結婚相手として申し分なしと思い、それなりに関心もあったが、今では毛ほどの関心も好意も失せていた。
それに対してエルインの事は、嫌でも目についていた。

クレア・パラダインはペルカ侯爵にあなたの事が忘れられないと迫るが、ペルカ侯爵はきっぱりと拒絶する。

 

そして、エルインがカイエン・ゼバン子爵と話しているところに行って、「余の妻に何の用だ」とエルインを抱き寄せる。
カイエン・ゼバン子爵はエルインに以前話した魔法書の書店への地図を書いた紙を渡していたが、ペルカ公爵の言葉にすんなり引き下がる。

エルインはペルカ公爵がクレア・パラダインが迫ってたのを拒絶した事は知らない。
2人が話している内容は聞こえず、ただテラスで2人で会っていたのを見ただけなので、誤解して傷ついていて、転んだ時に足をケガしてもいたので、公爵家に帰ろうとする。

ペルカ公爵も一緒に帰ろうとするが、舞踏会を主催したボルン・サバンヌ伯爵にもう帰るのかと呼び止められ、隣の婦人は誰か聞かれたところで、公爵がセイモードにになり、セイがエルインを抱きしめて「僕の愛する妻」と言ってキスをしたり、甘々なセリフをはきまくるので、サバンヌ伯爵を含めた周りの人達は公爵の豹変ぶりにびっくり。

後で公爵モードに戻った時に怒られると思って、セイの言動を止めようとするが止められなかった。

屋敷に戻って、公爵モードに戻り、舞踏会での振る舞いを思い出して落ち込む公爵とエルイン。
エルインは公爵に怒られ、公爵にかかった魔法が解けるまで外出禁止だと言われてしまう。

 

12〜19話 感想

この舞踏会は11話でゼハン子爵が開くよう指示してたパーティーだと思いますが、ゼハン子爵はちょっとエルインと話しただけで終わってました。
ペルカ公爵とレディーパラダインを会わせるのが目的だったのか、その様子をエルインに見せるのが目的だったのか、目的がなんだったのかわかりませんでした。

ペルカ公爵はセイとの人格の入れ替わりを忌々しく思ってはいるようですが、前のような冷たい表情をしなくなった気がします。
前は本当に殺しそうな冷たさでしたが、今は「しょーがないなー」みたいな、呆れて怒ってる感じで、緩くなりました。

エルインは相変わらずな感じで、あんまり好意を持てませんが、レディーパラダインの事が気になってるみたいです。

 

「冷血公爵の心変わり」感想3