大学受験中の浪人生だった花咲凛子が、ある日、橋で誰かと話している時に突き落とされ、気付いたら小説の中の登場人物に転生していたというお話。
ピッコマにて。金曜更新で連載中。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。
「彼女が公爵邸に行った理由」感想(1)
「彼女が公爵邸に行った理由」感想(2)
「彼女が公爵邸に行った理由」感想(3)
「彼女が公爵邸に行った理由」感想(4)
「彼女が公爵邸に行った理由」感想(5)
「彼女が公爵邸に行った理由」感想(6)
「彼女が公爵邸に行った理由」感想(7)
「彼女が公爵邸に行った理由」感想(8)
62話
シークレットの領主に天気の様子を見てから出てはどうかと言われるが、テイラーは馬を用意してもらい公爵邸に帰るために出発する。
半月前、ここにレリアナがつけていて爆発した結晶石の調査に来て、魔物討伐戦の時にレリアナの世話をした者を訪ねたが、その者は自殺に見せかけてプロの殺し屋に殺されていた。
王室近衛隊 第1師団 団長 ジャスティン・シャマルが、休暇から戻ったと報告しにシアトリヒの元を訪ねる。
以前とは別人のような表情のジャスティンに、新しい女ができたのか、次は逃すなとシアトリヒがいうと、その方にはすでに婚約者がいると答える。
「なぜまたあえて」と内心思いながら、政略結婚なら奪えと、もう少し欲深くなれとシアトリヒはジャスティンに助言する。
武闘大会の話になり、ジャスティンとノアは今まで1勝1敗2引き分け。
ノアの婚約者の話になり、ノアは政略結婚するとジャスティンは思っていたので、シアトリヒにぞっこんだと聞いて意外に思う。
成婚式を予定より早く行いたいとビビアンに言われたが理由を知っているか聞かれて、ジャスティンは知らないと答えるが、家で見かけたベアトリスが関係しているのだろうかと思う。
63〜64話
レリアナがベッドで目覚めると、傍でノアがベッドにうつ伏せになって寝ていた。
レリアナがノアの頭に手を伸ばすとノアが気付いて、驚いた顔をする。
かすれた声でおはようと言うレリアナに、水をいれたコップを渡すが、レリアナがうまくつかめずに落としそうになると、ノアは自分で水を口に含んで口移しでレリアナに飲ませる。
ノアの行動に驚くが、レリアナもそれを受け入れる。
倒れたレリアナをノアが連れ帰った後、神官達が何人もやってきてレリアナを診たがどんなに神力を注いでも抜けていってしまうと言って、レリアナは快方に向かわなかった。
そこへ大神官ヒーカー・デミントがやってきた。
召使いのロイドが夕食をどうするか、ノアに聞きに行くが、レリアナの部屋の前でドアを開けるのがなぜかためらわれる。
ドアを開けると、顔を赤らめたレリアナがこちらを見て、ノアといいところだったのを邪魔したようだと察したロイドは何事もなかったように出て行きたかったが、ノアに呼び止められた。
ノアがロイドと出ていって、自分に何があったのか考えていると、ヒーカーが部屋に飛び込んでくる。
首席神官ウェード・デービスとノアも一緒に来ていて、ヒーカーがノアに暴言を吐き、ウェードがフォローし、ノアは余裕の表情で受け答えるという、やり取りがしばらく続く。
レリアナはしばらく待っていたがなかなか終わらないので、そこへ声をかけて何日寝ていたのか聞くと、10日間も寝ていたとわかる。
一人になって、さっきノアに口移しされたことを思い出して赤くなる。
いくら鈍くても、ノアは私のことが好きだと気付いてしまう。
けれどノアはベアトリスと出会い、恋に落ちる事になっている。
フレンチブルックスからは逃げられたが、他の事は運命通りに進んでいる。
あくまで主人公はベアトリスなのだから、ベアトリスが現れてもノアが私のことを愛する、運命も抑えられる等と夢のような事をいって冒険したくはない。
ベアトリスが現れるのか、ノアが彼女の恋におちるのか、常にそんな不安を抱えながら幸せになれるだろうか。
私もノアが好き。
だけどそんな不安を抱いてまで一緒にいたいとは思わない。
仲良くなってはいけなかったのに・・・。
65話
夜、屋敷の外廊下?を歩いていると、アダム・テイラーに会う。
「お元気でしたか?」と声をかけると、両手を掴まれて無言のままくるっと回されたり横に倒されたりして、レリアナはわけがわからなかったが、テイラーは少数民族の出身だから自分の知らない風習なのだろうと解釈して、テイラーにもやり返そうと両手を掴んで持ち上げる。
しかしテイラーは「特別変わりはなさそうだ」とレリアナの体の様子を確かめただけだったようで、レリアナに両手を掴んで挙げられて驚愕の表情をする。
犯人は見つかったのか聞くが謝罪される。
レリアナはノアに会いに行く。
「ノアは私のことが好きなんですか?」と聞くと、こっちに来いと言われて、手の甲にキスをされる。
そのノアを見るとレリアナは真っ赤になってしまい、イケメンすぎてこのまま好きだと言われたら流されてしまうと思って、ノアの口を塞ぎ、やっぱり答えなくていいという。
ラーキン家門はエリティール家門と交流がある。
ラーキン伯爵は、フリス・エリティール侯爵夫人を通して頼りを交換し秘密で交流している。
レリアナは、これがノアの知りたかった答えだから、これで全部精算したので、私達の契約もここで終わりにしようという。
しかしノアは去ろうとするレリアナの手を掴み、まだ契約期間が残っている、私にチャンスをくれないか、という。
66話
おそらくノアとレリアナのやり取りを窓辺に座って見ていたヒーカーがニヤニヤしているのを、ウェードが見つけて不気味な笑いだという。
ヒーカーは、翌日の演説の確認にきたウェードに演説の後にレリアナを連れてこいという。
レリアナに異常は見つからなかったが、なぜ邪術の痕跡が感じられるのかと思うヒーカー。
神聖国最高神官の初めての演説。
出国前、ウェードに止められ、他国に行くにはそれなりの理由が必要だと言われての演説だった。
演説後、ウェードにヒーカーの所に連れられて来られたレリアナは、ヒーカーに「お前は何者だ」と聞かれる。
67話
レリアナには神の祝福も神力も全く入っていかない。
普通の者なら大神官の祝福を受けたら風邪などひかない。
まるで魂が体を拒否しているようだと言われて、レリアナは思い当たる事は1つあるが、誰にも信じてもらえないと思い、誰にも話せなかった事、ここの世界の者ではないという事を、ヒーカーに話す。
旧教では女神がすべての魂を本に記録していると言われており、その魂は消滅するまで神の手によって世界を巡回する。
レリアナはおそらくその循環のタイミングで何らかのエラーが生じ、前世を記憶しているのだろう。
仮設通りなら元々のレリアナの魂は消滅し、他の世界の魂である今のレリアナが新たに記憶を受け継いだのだろう。
「今まで1人で辛かったな」といってヒーカーに頭をなでられ抱きしめられる。
そこへノアが入ってきて、ヒーカーに「大事な話をしているから出ていけ」と言われるが、レリアナをぐいっと引っ張ってお姫様抱っこして出ていく。
ノアを無礼だと思った後、「何らかの事情があって婚約者のフリをしていたようだがもうじき終わりだ、今日の夜市でレリアナと散策しよう」とヒーカーは考える。
67話 感想
ヒーカーが「おじいちゃん」という呼び方にこだわりを見せますが、韓国マンガでこの「呼び方にこだわる」っていうのよく出てくるんですよね。
「お兄ちゃん」とか「パパ」とか。
家族の兄じゃなくても、お兄さんみたいな存在の相手に対しても、「お兄ちゃん」と呼ばれて喜んだりとかよくあるんですけど、韓国では何かそういう日本とは違う呼び方があるんでしょうか。
68話
もう降ろしてくれと言って降ろしてもらうが、自分が振った人と顔を合わせることに気まずさを感じるレリアナ。
抱き上げたり急に連れ去ったりするのはやめてくださいというが、ノアは拒否、上辺だけだとしても、婚約者の前で誰にでも抱きつくのかと責める。
レリアナはこの間、同意もなくキスした事を責めようとするが、「キス」とハッキリ言えない。
さっきまでは気まずそうに目を合わせなかったが、そうすれば私が入り込んでこないとでも思ったか。
寒いから着るようにレリアナに上着をかけ、それを負担に感じるかと聞いて、そうだと言われると、そう思ってわざとやったというノア。
聖下が待っているからもう行こうとノアは手を出すが、レリアナはその手を無視して1人で行けると行ってしまう。出した手を握りしめるノア。
ヒーカーはレリアナと夜市へ行くが、護衛としてノアとテイラーが付いてくる。
なぜお前たちが付いてくるんだとヒーカーとノアの言い合いが始まる。
事前に、首席神官デービスに、聖騎士団も後ろをついていく、ヒーカーが怒って封印を解こうとするかもしれないが人が多い場所なので集まってきて大変なことになるから、レリアナが仲裁に入るよう頼まれていた。
デービスが本来ついて行くべきなのだが、ヒーカーに拒否された。
ノアとの言い合いで、ヒーカーがヒートアップしそうになったところで、レリアナはヒーカーの手を掴み、「おじいちゃん」と呼びかけて、お腹が空いたから屋台の方に行こうと気を反らせる。
68話 感想
「振った相手」って言ってるけど、レリアナは「チャンスをくれないか」と言ったノアの事を拒否したってことなんだろうか?
そしてノアは何の用があって部屋に来たんだろう?
ただレリアナの様子を見に来ただけ?
そしてヒーカーと抱き合ってるのを見て、引き剥がすために連れ去っただけ、なのかな?
69〜70話
ヒーカーはめったに神殿から出られないので、夜市のような賑やかで騒がしい祭りは初めての体験。
デービスがヒーカーの事を「寂しいお方なんです」と言っていたことを思い出し、「今日は思う存分楽しみましょう」とレリアナはヒーカーにいう。
ヒーカーは「ワクワク」という鶏肉の味がする串焼きを食べて気に入る。
50発真ん中に当てるともらえる景品の、魔法がかかったクマのぬいぐるみを目当てにレリアナは射的をする。
レリアナは真ん中に当て続け、それを見ていた周りの客がレリアナが次に当てるかで掛けをする。
掛けに負けた男が女に対する暴言を吐き始め、その男にノアが何かを囁き、脅して追い払う。
客集めのための商品だったクマのぬいぐるみを持っていかれては商売上がったりなので、射的の店主はなんとかレリアナを止めさせようとして、夜市の本当の目玉がもうすぐ始まると言って、暗号を言って入れる路地にある店を教える。
だがレリアナは、この景品をゲットしてから行くと言って、結局、クマのぬいぐるみをレリアナに取られ、ガックリする店主に、ヒーカーは「不誠実がたたり商売がうまくいかない相が見える」という。
ヒーカーに「このガキが」と暴言を吐く店主を、ノアかテイラーが後頭部を叩いて失神させる。
69〜70話 感想
ノアは男になんて言って脅したんだろう。気になる。
射的の店主は踏んだり蹴ったり、なようでいて自業自得。