漫画「捨てられた皇妃」漫画:iNA 原作:Yuna 感想(3)

f:id:whitebluework:20181222205535j:plain

漫画「捨てられた皇妃」漫画:iNA 原作:Yuna 感想(3)

中世のような世界のカスティーナ帝国という国で、皇妃だった16才の女性が反逆罪で処刑され、気付くと9才の頃の自分に戻っていたという、タイムリープするお話。
38〜47話

ピッコマにて。土曜更新で連載中。
以下、ネタバレありなので、ご承知の上。

漫画「捨てられた皇妃」感想 1〜29話
漫画「捨てられた皇妃」感想 30〜37話
漫画「捨てられた皇妃」感想 38〜47話

 

38〜40話

リサ王国の大使に自国の姫を皇妃にという話をされて、皇太子はティアの事を考え、モニーク家に・・と考えるが、皇医に診てもらってよくなってるはずだからと、やめる。

アレンディスからティアに手紙が届く。
雪を見てティアを思い出した事、去年騎士団が雪合戦になって雪がティアに当たりティアが熱を出し、パパが怒りの形相になって練習場の空気が凍りついたエピソードが書いてある。

ティアは遠征中の第二騎士団の騎士たちに剣のお飾り、アレンディスに栞を作ることにする。
ティアが「大切な友達」にあげるのだと聞いて、カルセインは「俺には何を作ってくれるんだ?」と聞くとティアに「私達そこまでの間柄ではないと思いますが」と言われてしまいショックを受ける。

ティアが訓練に外に出て、人の気配を感じ、誰かに後ろから抱きつかれて、カルセインかと思うが、それはアレンディスだった。

時間経過がいまいちわかりにくいんですが、よく見ると最初に花が咲いてるのでもう春なのかな?
そして手紙は届くのに時間がかかったのか、それとも古い手紙を読み返していたのか・・・?

 

アレンディスだとわかって、ティアは「会いたかった」と抱きつく。
お互いギュッと抱きしめあっていると、それを見たカルセインが二人を引き離す。
カルセインは、アレンディスとティアが名前で呼びあっている事、ティアの口調がアレンディスに対しては違う事に嫉妬して、自分も許可するから名前で呼ぶようにティアに言う。
まずは初対面の挨拶をとティアに言われ、挨拶を交わした後、仕方なく「カルセイン」と呼ぶが、ティアが敬語のままなので、また怒って、なんでそんなに複雑なんだと、ギャーギャー言う。

そんなカルセインの様子を見てティアがクスクス笑っているのを見て、アレンディスはティアに久しぶりに戻ってきたプレゼントが欲しいといい、ティアを愛称で呼ぶ権利がほしいと言う。
愛称は家族や恋人に許すもので友人同士ではあまり聞かない(たぶん異性ではということかと思う)、名目上、次期皇太子妃だしどうしようと悩んでいると、他の人の前では愛称で呼ばないからそんなに悩まなくていいとアレンディスに言われ、それならとティアは許可する。
以下、アレンディスは愛称のアレンで。

 

前世で皇帝(今の皇太子)から呼ばれたいと願って呼んでもらえず、家族以外の人に初めて愛称で呼ばれたことを嬉しく思うティア。
少し涙ぐんでしまったのをカルセインが見咎め、ティアを泣かせたのかとアレンに言うと、「誤解です。僕がどうしてティアを泣かせましょう」と、早速アレンディスの前でティアと呼んでしまう。
さっき許可をもらったんだとアレンに言われ、ティアの目の前でバチバチと睨み合うアレンとカルセイン。
ティアに先に部屋に戻ってもらい、二人で話をする。

アレンは交友を深めるつもりはないが自分のいない間にティアの様子を伺っていてくれたことにお礼を言う。
それを聞いてカルセインはアレンがティアの前でだけいい奴ぶってる、草頭、本性を見せろと言う。
「喧嘩っ早いだけかと思ったら洞察力があるようだ、動物の勘?人参頭のくせに」と返すアレン。

 

アレンは「あの子は僕のだ」とカルセインに引き下がるように言う。
そしてティアの何を知ってるのかと言って、ティアに出会った日時、会った回数、過ごした時間、飲んだお茶は何杯か等の数字をツラツラと述べる。
それを聞いてカルセインはアレンは頭がおかい、ティアに言いに行くと言って去る。

カルセインがカッとなってアレンにつかみかかったのを見ていた侍女のリナはその事をティアに伝え、嫉妬でティアを二人が取り合っているのだと言うが、ティアはアレンはただの友達だと言う。
プロポーズされたのもただのよくある子供の口約束で、男の子が私を好きになるわけないとティアは言う。
なぜそう考えるのかリナはティアに聞こうとするが、カルセインが騒がしく部屋に入ってきたので中断される。

カルセインは、あいつは頭がおかしいんだとティアに言うが、具体的な事を言おうとしたところにアレンも戻ってきて、さっき大声を出していたのは意気投合して話が盛り上がったんだと、言われて誤魔化される。

ティアがアレンの手紙に書いてあった贈り物は何か聞くと、暖かくて甘い男の僕だよと言われる。
久しぶりに会う友達ほど特別な贈り物はないと、改めて、アレンが帰ってきた事に感謝するティア。

 

41話

そこへ皇室からの手紙がティアに届く。
皇太子の成人式に婚約者として出席するようにという手紙に、とうとう皇帝との約束の時が来てしまったと暗くなるティア。パパはまだ帰ってきていない。「家を継ぐ」と一人でうまく伝えられるだろうか。
落ち込むティアをアレンが抱きしめ、いつも支えてくれてありがとうとティアはアレンの優しさに励まされる。
それをまたカルセインがみつけて引き離す。

アレン、カルセイン、ティアで剣の練習をしているところへ、皇室からドレスの採寸に裁縫師が来たと言われて、ティアは先に練習を終えるが、ティアが落ち込んでいる様子なのを心配するカルセインとアレン。
アレンのいない間にティアが倒れた事をアレンは知る。

成人式に向けて遠征してた者達も続々と戻ってきているなか、ティアの父からは連絡もないまま。
成人式前日の夜、アレンが訪ねてくる。アレンのいない間にティアが倒れたこと、何かに追われているかのように焦って見えたという話を聞いて心配している事を伝え、もう少しでいいから心を開いてくれないかとティアにお願いする。

 

42話 アレンに秘密を打ち明ける

知らないと助ける事もできないから、ティアがなぜ皇太子を嫌い皇室を遠ざけようとしているのか等、アレンが今までティアが何か隠していると思っていたことを、そろそろ話してくれないかと言う。
ティアは葛藤するが、勇気を出して打ち明けないと前に進めないし、今までのアレンの優しさを思い、アレンの「僕を信じて」という言葉を信じて、ティアが転生しているという秘密、一度目の人生で何があったかをアレンに話す。

話を聞き終えて、「辛かったね、ティア、もう大丈夫だよ」というアレンの言葉にティアは喜ぶが、続く「ただの悪い夢 気にしなくていい それよりちょっと残念 僕は夢の話を聞いたんじゃないのに 僕が信じられなくてはぐらかしてる?」という言葉を聞き、アレンはティアの話を夢の話だと思って信じてないことがわかり、ティアは絶望する。

ティアは、パパにも話してない話をアレンならと思って話したのに裏切られたような気持ちになり、「自分を信じろと言っておきながら私のことは信じようとしない。それなら最初から何も聞かないで」等とアレンに怒鳴る。
ティアの怒気に驚いたアレンはティアに謝るが「もう二度と聞いたりしないから」と、あくまで内容は信じてないのは変わらないような返事で、ティアは必死に謝るアレンの手を払い、「早く帰って」と言う。

 

43話 皇太子の成人式

皇太子の成人式当日。
ティアは昨日アレンに秘密を打ち明けたのに信じてもらえなかったので、もうどうなってもいいとヤケになってしまう。
ティアはルブリス皇太子の婚約者として式に出席する。

アレンとも顔を合わせ、何か話はしたようだがティアはアレンの元を去ってしまう。
何を話したかは描かれず、皇太子が遠くからその様子を見ている風景だけ。
皇太子はアレンがティアの家で剣の稽古等をしているのは知っていたが、同じ派閥ゆえの表面的な付き合いだと思っていた。それがアレンの前ではティアがいろいろな表情を見せ、自分といる時は怯えながらも無表情なことに嫉妬する。

 

44話

ティアは皇太子にダンスを申し込まれダンスを踊るが、前世と同じように一言も言葉を交わさず踊る様子に、また同じ運命を辿っているのではと考える。
ティアは前世でこのダンスの時に、初めての場に心細く思っていたところへ作り笑顔でも微笑みながら手を差し伸べてくれた皇太子に心を奪われた。

皇太子がティアにダンスがうまい、何度も踊った相手がいるのではないか、それはベリータ公爵の次男(アレン)ではないかと聞く。ちょうどティアが転びそうになったのを抱き寄せて助け、耳元で「気に入らない」と皇太子が告げる。

王、皇太子、ティアで謁見の間みたいなところで、ずらーっと並ぶ使節団から順にお祝いの献上を受ける。そこでティアは皇太子に「なぜ私を恐れるのか、幼少期のことを思い出したのか」と聞かれる。
もしくはフィオニアという名のせいかと言われ、ティアは自分をどうするつもりなのか皇太子に聞くと、皇太子は次期皇妃(皇后の次位)だが正妃の称号はやる、と言う。
ティアの驚き固まった表情に、嬉しくないのか?家格の降格を懸念していたのではなかったのか?と皇太子に言われる。

余計なことを聞かなければよかったと後悔するティア。今から家を継ぐと言っては皇太子の申し出を真っ向から拒むことになってしまう。どうしたらいいのかと悩んでいると、ティアの父がやっと登場する。

 

45話

モニーク侯爵(ティアの父)は、今日帰還するために残りの任務消化を最優先したため、連絡もできなかったとのこと。パパにやっと会えてティアは涙ぐむ。

モニーク侯爵は王に後継者を決めようと言うと、王は後妻を迎えるのか?というが、モニーク侯爵はそのつもりはないし「決してそうするわけにはいかない」ことを誰よりも王が知っているはずだと答え、何か事情がありそうなことを匂わせる。

モニーク侯爵はティアがたった一人の後継ぎだと言い、ティアに後を継がせると王に宣言するが、「そうはさせないと言っていたのは君ではないか」と王は言う。ここも何か事情に絡んでいそう?

皇太子が、急な話だしティアは神が選んだ自分の伴侶だからと言って、後日改めてこの話をするということになる。

カイテインはアレンとティアが揉めてた様子は遠くから見て知っていて、何があったか聞くべきか悩んだが結局聞かないで終わる。

夜、パパがティアの部屋へ話をしにくる。
ティアはパパに抱きしめてもらって安心する。パパは眠りにつくまで傍にいてくれる。

 

46話

翌朝、戻ってきた騎士団のみなさんと、部屋の窓から挨拶。
パパは朝食の席で、昨日の話が持ち越しになって不安だろうが陛下は言わんとすることを理解してくれたはずだから心配することはないとティアに言う。

モニーク家の爵位を継承するのに騎士になる必要があるらしい。
つまり、ティアが剣術を始めたのは、モニーク家の後を継ぎたいからということのよう。
そういうルールがあるならちゃんと説明してくれないと。
ティアがなんで身体弱いのに騎士になろうとするのか全然わかんなかったし、ちゃんとその理由を早く説明してくれればよかったのに。

後を継げば婚約から逃れるための「誓い」を使えるらしい。(詳しくはまだ不明)

皇太子もティアが誓いを使おうとしているんだろうと推測している。
皇太子はティアが幼い頃のことを覚えてないのに自分に怯えること、モニーク家を継ぐつもりということ、誓いを使ってまでしてでも自分と関わりたくないのかということ、等を考え、ティアは何を考えているのかと思い悩む。

 

カルセインはティアの家には行かず、兄と真剣で勝負。

ティアは騎士団のみなさん&パパの練習している横でベンチに座りボーッとしている。
パパに休んでていいと言ったのにと言われるが、家にいるのが寂しくて出てきたと言い、「遠くへ行きたい」と思わず言ってしまう。それを聞いたパパがティアに首都から2日ほどで行ける一族の領地に一緒に行こうと提案される。

前世では首都を離れたことがなかったティア。
パパと一緒に領地に行くことにする。

再び子供に戻ってからの3年間、必死に足掻いてきたけど運命からどれだけ抜け出すことができたのだろうか。
今はただ、疲れた心を癒やしたい、これまでの出来事も複雑な感情もすべて忘れて。

 

47話

ベリータ公爵(カイテイン父)とラス公爵(アレン父)の会話。
確かめるわけにはいかないが成人式の日に破婚の話が出たのだろうという。
皇太子はピリピリしているらしい。
「状況を把握なさった以上、黙ってはいらっしゃらないことだろう」ってことだけど、皇太子は破婚はしない方向に動くってことなのかな?

モニーク家の領地へ到着。
ティアが、じいやと呼ぶ前執事がいる。
石垣とツタに囲まれた古城は、何代か前に皇室から賜ったらしい。

じいやに大きくなったと言われ、「早く大きくなってね、僕のレディ」とアレンに言われたことを思い出すティア。怪訝な表情を浮かべるアレンを見て胸を痛めたこと、大切に思っていた人にまた突き放されたという事実が私をどれほど・・・、とアレンの事を考える。

今は何も考えず、楽しいことにだけ目を向け心ゆくまでリラックスしよう、たとえ誰かに逃げたと後ろ指を指されたとしても。

前話の最後では本が散らばって荒れた感じの部屋に座っていたアレン。
今回の話の最後は、暗い室内でベッドに横たわりティアの名前をつぶやく。

 


アレンが帰ってきてよかったけど、ティアの前世話を打ち明けたのに信じてくれなかったせいで、ティアに拒絶されてしまい、今のところそのままなのが残念です。
翌日の皇太子成人式で会った時はなんて会話してたんだろう・・・。
その場では、話の内容を夢だと言ったことを謝ったんじゃなく、もう聞かないからって言ってたので、それじゃあティアには許してもらえないと思うけど、翌日は何か違うこと言ったんだろうか。
でも、話の内容が出てきてなくて重要なことは言わないだろうし。
後から出てくるかもしれないけど。

アレンは挽回できるんだろうか。
アレンがティアの話を信じないで夢だと思ってるままじゃ無理そうだけど、アレンは考え直して、本当のことだと思ってくれるのかな。そういや本当は前世ではアレンが考えた政策の事を言ってみればアレンが多少考え直してくれるかもしれないけど、でも今の状況じゃティアの方からアレンに信じてもらおうと働きかけないだろうし。

ティアのパパは無事帰ってきてくれて、仲良しが続いてくれていて、よかった。
パパにも王様が絡む何か秘密の話があるっぽい。

 

そして皇太子とティアの幼い頃にあった出来事は何度も言及されるけど何があったかが、なかなか出てこない。長い・・・もういいかげん出てきてくれないかな。

皇太子はティアが気になってきてて、アレンに嫉妬したりしてるっぽいけど、でも、美優が来るのは決まってる事だし、本当の神の選びし伴侶は美優なんだから、皇太子がティアを好きになったとしても、結局、皇太子は後で美優に取られちゃうんだよね。

そもそも皇太子がティアに冷たかったのって、ティアが周りの人に褒められてたのに嫉妬して気に入らなかったから、っていうだけなの?

美優が来るのって何年後なんだっけ。
時間経過がわかりにくいけど3年経ったって言ってるから今は12歳か。
16歳で処刑されたからあと4年、美優が来るのってあと2年くらい?
美優が来ればティアの話が本当だったってアレンに信じてもらえるだろうけど、そこまでアレンとそのままってのは嫌だなぁ。

どうせ美優が来るって思うと皇太子がティアに恋愛感情を持ってもしょうがないんだよね。
皇太子がアレンとか他の男に嫉妬して今が面倒くさい状況になるだけで。

ティアと何があったのか、皇太子がカルセイン母に嫌われてるっぽいのはなぜなのか、ティアパパと王絡みの話って何、といろいろ匂わせたまま、ちっとも何なのかでてこないのばっかり。

アレンとティア仲直りしてほしいなぁ。

今アレンとは離れちゃったけど、47話から最初の表紙絵がティアとアレンになりました。

 

こちらもオススメ。似た設定のお話です。

whiteblue.hatenadiary.jp